社員インタビュー#2 実務翻訳のプロが語る、トランスパーフェクトってどんな会社?(前編)
こんにちは。TransPerfectの採用チームです。TransPerfectでは多様なキャリアをもつ人が世界中で働いています。今回は、トランスパーフェクトが大切にしている顧客満足と翻訳品質を支える「翻訳品質管理」のチームリーダー坂村さんにトランスパーフェクトでの仕事についてお話いただきます。
参考:フェロー・アカデミーで臨床試験講座の講師をしています。フェロー・アカデミーは日本最大級の翻訳者ネットワーク「アメリア」を併設する翻訳学校で、TransPerfect Japan は業界全体の翻訳の品質を底上げするため全面協力しています。
Q. まず坂村さんは、トランスパーフェクトで、どんな仕事をしているか教えていただけますか?
トランスパーフェクトジャパンの翻訳品質管理(Quality Management)部門で、チームリーダーとして働いています。翻訳の品質チェック、用語集の作成といった実務から、お客さまとのミーティングなどの管理業務も行っています。以前は翻訳者として働いており、翻訳に携わるキャリアは今年で14年目となります。
Q. トランスパーフェクトには、どういった経緯で入社されましたか?
大学卒業後は、日系企業でシステムエンジニアとして働いていました。その会社で自社製品を海外展開するにあたり、コンテンツをローカライズする仕事に携わりました。その仕事がとても興味深く、翻訳についてもっと知りたいと思い、外資系翻訳会社に転職しました。外資系翻訳会社では、プロジェクトマネージャーとして多言語翻訳の管理に携わった後、社内翻訳者としてキャリアを積みました。お客さまの業種や規模は多種多様であったため、ご要望にお応えするには、翻訳のみならず最先端の技術、ツールを駆使する必要があり、とても大変でしたが学ぶことも数多くありました。その後、トランスパーフェクトジャパンでのQuality Managerの求人を知り、当社へ入社しました。
Q. 多様な経験をお持ちですね。当時は、確かにシステムエンジニアの方がローカライズの職種に転向するのは、一つの流行だったかと思います。IT業界においては、従来の翻訳者は、ITやテクノロジーに対する理解がなかったので、システムエンジニアが個人翻訳者として独立して翻訳するというのがトレンドでした。
はい。ただ、システムエンジニアが翻訳者に転向した場合、「IT関連の文章しか書けない」と言われていました。
私もはじめはIT関連の文書以外は苦手でした。しかし、プロジェクトマネージャーとして翻訳やローカライズの流れを理解し、トランスパーフェクトで各種文書に触れることで、知識と実績を積みました。
今では、マニュアルからマーケティングコンテンツ、字幕まで多種多様な分野を担当しています。
Q. 転職活動中、どのような視点で会社を探していましたか?
元々規模の大きな会社にいたこともあり、大手の翻訳会社を探していました。また、多言語管理もダイナミックでやりがいがありましたが、母国語を使う翻訳に関心があったことから、英日翻訳に注力できるマルチランゲージベンダー(MLV)を探していました。
Q. トランスパーフェクトを知ったきっかけは?
転職活動を行うまでは、名前を聞いたことがあるくらいでした。何社か面接を受けさせていただいたのですが、トランスパーフェクトで面接を受けた際、会社の雰囲気や一緒に働く方の人柄、また業務内容が私のニーズにマッチしていました。今まではテクニカルなITコンテンツを中心に扱ってきましたが、トランスパーフェクトでは、マーケティングの翻訳品質管理も求められており、まさに自分の求める仕事でした。また、「翻訳の品質を追求したい」という自分の希望をかなえることができるのも、トランスパーフェクトへの入社を決めたポイントでした。
Q. 入社前と入社後でギャップはありましたか?
入社前に想定していたよりも大きな会社だと実感しています。翻訳管理システムについては、文字どおり「世界最先端」のテクノロジーをもっています。また、以前はIT系のカタい文章しか翻訳したことがなかったため、入社当初は他の分野の翻訳に自信がありませんでした。しかし、上司や先輩にアドバイスをいただき、徐々に担当する分野を広げていきました。マーケティングコンテンツを取り扱う際には、読み手への訴求力を重視した文体で翻訳しています。そうした中で、お客さまからお褒めの言葉をいただいたときには、自信につながり、「トランスパーフェクトにいるからこそ、対応できる翻訳の幅が広がった」と実感しています。
Q. 一日の仕事の流れを教えてください。
自社の翻訳管理システムを見て、案件をチェックするところから始まります。納期や分量を確認し、自分のスケジュールに照らして対応できるものを決め、着手します。
Q. 担当するお客さまは決まっていますか?
グローバルに展開する大手企業がお客さまの大半を占め、社員の担当案件はこれまでの経歴や希望によって決まります。私は主にITやリーガル分野を担当していますが、コンテンツは多岐にわたり、やわらかいマーケティング訳や字幕を担当することも多々あります。
Q. 仕事は、自身の裁量でコントロールできますか?
はい。自分の裁量でコントロールできることも、当社品質管理部門の仕事の魅力です。実際、子育てやご家庭の都合で忙しくされている方も、仕事とプライベートを両立されています。
Q. 翻訳業界は遅くまで働いているイメージがありますが?
私の部門の業務時間は概ね9時~18時です(※ポジションや業務内容により異なります)。遅くとも19時台までが標準です。
これは、グローバルに展開している大手企業のメリットです。他国のオフィスでも、日本語の翻訳担当者がいるため、急ぎの案件であっても時差を利用して翻訳を仕上げることができます。
常に、アメリカ・ヨーロッパ・アジアの3つのタイムゾーンで24時間稼働できる業務体制が組まれています。そのため、ライフサイエンスなどの緊急案件が生じても、現地担当者が無理をすることなく対応できます。
Q. トランスパーフェクトで働く醍醐味は?
一番は、「一人一人が大事にされていること」だと感じています。多様性が重視され、個性や違いが受け入れられるのは非常に価値のあることです。自信をもって言えることですが、トランスパーフェクトには「安心して能力を発揮できる環境」があります。一緒に働いているチームメンバーには、国籍や職歴など多様なバックグラウンドをもつ方が多く、それがゆえに、認識にギャップが生じる場合もあります。しかし、どちらかが絶対的に正しいと決めつけるのではなく、その人の意見として受け入れられる文化があります。その意味では、年齢や立場を問わず、自分の意見を述べやすい環境があると言えます。
トランスパーフェクトでは一緒に働く仲間を募集しています
トランスパーフェクトジャパンでは、現在制作・営業・カスタマーサービス等の複数ポジションで採用をおこなっています。
グローバルな環境で、ローカライズや多言語展開の大規模プロジェクトに関わりたい方、トランスパーフェクトジャパンに興味を持たれた方は、求人情報から直接応募いただくか、jobs@transperfect.comまでお問い合わせください。
次回は、坂村さんの翻訳者としてのキャリアについて詳しくお伺いします。
坂村尚紀
早稲田大学卒業後、システムエンジニアとしてコンサルティングファームに勤務。その後、複数の外資系翻訳会社でプロジェクトマネージャー、社内翻訳者を経験。2017年、Quality ManagerとしてTransPerfectに入社。
【トランスパーフェクトについて】
TransPerfectは、世界最大の言語サービスおよびテクノロジーソリューションプロバイダーとして、グローバル企業をサポートしています。ニューヨークにグローバル本社、ロンドンと香港に地域本社を置きながら6大陸100以上の都市に拠点を展開し、世界中のお客様に向け、170以上の言語で幅広いサービスを提供。TransPerfectのGlobalLink®テクノロジー(https://globallink.translations.com/ )は、5,000社以上のグローバル企業で採用され、強力かつシンプルな多言語コンテンツ管理を実現しています。品質と顧客サービスに徹底的にこだわるTransPerfectは、ISO 9001およびISO 17100 (https://www.transperfect.com/about/certified)への完全準拠の認証も取得しています。TransPerfectはニューヨークにグローバル本社、ロンドンと香港に地域本社を置いています。詳細については、弊社ウェブサイトhttps://www.transperfect.com/ja/home をご覧ください。