ダイバーシティ、ビジネス促進、SEO対策の観点でも 重要なアクセシビリティとは?
2013年に制定された障害者差別解消法は2021年に改正され、改正前は行政機関等にのみ義務化されていた「合理的配慮の提供」が、事業者にも「義務」として課されるようになりました。
ウェブアクセシビリティの法規制、罰則などに明確なものはありませんが、罰則がなくても企業としては避けては通れない課題になります。米国ではアクセシビリティに関して多くの厳しい法規定が敷かれています。年々ウェブアクセシビリティに関する訴訟は増えており、訴訟が起こされた場合、企業は賠償金・示談金だけでなく弁護士費用や、評判低下など大きな損失を被ります。この記事ではアクセシビリティとはなにかという基礎知識から、アメリカで施行されるアクセシビリティの法律、アクセシビリティとSEOの関係性、すべての人にとって使いやすくすることが結果的に売上につながる、といった応用編までお話しています。
アクセシビリティの法律が進んだ欧米の事例をお話することで、日本企業の皆様のお役に立てれば幸いです。
<目次>
- はじめに
- アクセシビリティとは?
- 障がいのある人だけのためのものではないアクセシビリティ
- 重要な情報をすべての人に届けるということ
- 聴覚障がい以外の例(微細運動障がい・色盲)
- アメリカで施行されるアクセシビリティの法律と今後の動向
- ウェブアクセシビリティの現状(The WebAIM Million の調査数字をもとに)
- SEOの観点からも重要なアクセシビリティ
- ロイヤルティの高い顧客を付けるチャンスと捉える
- 今後の展望・関連テクノロジー
- 翻訳テクノロジーの力でアクセシビリティを向上