eラーニングを活用した従業員エンゲージメント調査
従業員エンゲージメントは、企業と従業員が一体となって、相互に影響し合いながら成長する関係を築くことです。従業員エンゲージメントが高い企業は生産性が高く、従業員の定着率も高いという分析結果があります。
1.従業員エンゲージメント調査のニーズの高まり
- 在宅勤務により社内コミュニケーションが難しくなったこと
- 一つ一つの業務が、専門特化して高度になっているが故に、相談できる相手が少なくなっていること
- 経済が右肩上がりの成長を遂げている時代と異なり、各企業の成長の展望を描きづらくなっていること
などを背景に、従業員は働き甲斐を見いだしにくくなっています。
働き甲斐のある一部の企業に優秀な人材が集まり、エンゲージメントが高い状態で働いている一方、そうした状態をつくることができない企業との間で競争力が開く現象は当面進んでいくと思われます。こうした背景をふまえ、自社の状況を客観的に把握するために、従業員エンゲージメント調査を行う企業が増えています。
【従業員エンゲージメント調査の市場規模】
矢野経済研究所による「国内従業員エンゲージメント診断・サーベイクラウド市場調査」(https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/2755)によると、従業員エンゲージメント調査事業者の売上高ベースでは、2020年は前年比124.8%を達成し、さらに、2025年には2019年度の約3倍の規模になることが見込まれています。
【従業員エンゲージメント調査の効果】
早くから従業員エンゲージメント調査を実施している企業は、従業員の働き甲斐を重視しそのための取り組みを行う姿勢を持っているといえます。
しかし、それ以上に、毎年従業員エンゲージメント調査を通じて、従業員のエンゲージメントデータを蓄積していることの意義は大きいと言えます。経年で、従業員が抱える課題を把握し、分析した上で働き甲斐向上のための具体的な施策に戦略的に取り組める企業は、エンゲージメントを高め続けることができ生産性も向上することが見込まれます。
従って、グローバル拠点の従業員に毎年従業員エンゲージメント調査を実施し、データを蓄積している企業は、グローバルでの課題を把握する上でも各拠点での施策の効果を検証する上でも、様々な優位性を持っていると言えます。
2.従業員エンゲージメント調査とeラーニング
【従業員エンゲージメント設計の課題と対策】
従業員エンゲージメント調査実施のためには、システムの選定、実施時期・期間の決定、調査項目の設計、調査項目の翻訳、社内アナウンス、調査票の配信と回収、調査票の集計と分析など、多くの手間と時間がかかります。
一方で、エンゲージメント調査設計を行う作業はほとんどeラーニングを設計する際に必要なものと共通しています。そして、多くのLearning Management System(LMS)は、学習用コンテンツの中で学習者が選択した回答を回収できる機能を兼ね備えています。そのため、従業員エンゲージメント調査をeラーニングと併せて、LMSで一緒に実施するという企業が増えています。
また近年、企業において重要視されているESG(環境・社会・ガバナンス)ですが、ESGは従業員エンゲージメントとも密接に関係しています。「自社のESG経営は何か」といったことを国内外のグローバル拠点の従業員に発信し、教育することが重要と考えている企業も少なくありません。
こうした企業にとっては、まず従業員にESGについて学習を促し、自社のESGへの取り組みを知ってもらったうえで従業員エンゲージメント調査を実施した方がより効果的な施策につながると言えるでしょう。
3.トランスパーフェクトのeラーニング
トランスパーフェクトでは、以下のソリューションを提供しています。 クライントの要望に応じたデザインで制作したカスタマイズコンテンツや調査票は配信や回収等の使い勝手含めて、高い評価を頂いております。
- 多言語対応した自社LMS(https://www.trialinteractive.com/globallearn-compliance-lms)
- 学習用コンテンツの制作(https://www.transperfect.com/solutions/content-creation-and-management/training-and-elearning)
- LMSで回収できる調査票の設計と開発
- 履修率と回答率向上のための提案(https://www.transperfect.com/blog/10-ways-increase-e-learning-engagement)
- 学習用コンテンツ及び調査票項目の多言語化
4.最後に
従業員の教育も、働き甲斐の向上も、早い段階で仕組みを構築し、毎年ブラッシュアップしながら継続していくことが重要です。 eラーニングやエンゲージメント調査は従業員にとっての使いやすさ、管理者にとっての効率性、データの有効活用、グローバルの一元管理といった要件を満たす有力な仕組みと言えます。
グローバルへの従業員エンゲージメント調査をeラーニングと一緒に実施することを検討される際は、ぜひ国内外で多くの事例を持つトランスパーフェクトにご相談ください。