グローバルな臨床研究で包括的かつ正確な患者データを集める方法とは?
加速するビジネスのグローバル化の流れを受けて、臨床研究も様々な地域やマーケットにまたがり実施されています。 それに伴い、グローバル規模での包括的な患者のデータ収集・管理が必要不可欠になっています。
多くのライフサイエンス企業は、患者データを取得するために日々奮闘していますが、包括的かつ正確なデータが必ずしも取れているわけではありません。では、「包括的かつ正確な患者データを効率的に取得する」ためには、どのような方法があげられるでしょうか?
最も効果的に、包括的かつ正確な患者データを効率よく取得する方法
最も効果的な方法の内の一つが患者とのエンゲージメントを高めることです。ある研究では、臨床研究において、エンゲージメントが高い患者は低い患者と比べて、より積極的に詳細かつ幅広い情報提供をする傾向があるため、包括的かつ正確な患者データがとれやすく、かつ良好な健康状態になる傾向が高いとの結果が出ております。
患者のエンゲージメントを高めるには
患者のエンゲージメントを高める方法は色々ありますが、正確で透明性のあるサービスを提供すること、また診断結果やヘルスポリシーを理解いただくために丁寧な説明を行うなど、コミュニケーション(意思疎通)が大きな要因となります。
そのため、患者のライフスタイルを理解し、平等で正確かつクリアな情報を届けることで良好な関係を築くことがとても重要といわれています。
コロンビア大学の研究者は、 「エンゲージメントは患者とサービス提供者との関係性によって形成される」と言及しました。
エンゲージメント調査における課題
患者のエンゲージメントを評価する主な方法は、主臨床アウトカム評価(Clinical Outcome Assessments : COAs)と患者報告アウトカム(Patient Reported Outcomes : PROs)の2つがあります。これらは、患者がアンケートに記入する形で行われます。
グローバルで実施される臨床研究では、このアンケートを各地域の言語に翻訳します。 その際、単に通常の翻訳をすればいいと思われる方が多いのですが、それでは正しい結果が得られないことが多いです。
理由は、アンケートでは患者に「自身の身体にどのような影響があったか」を質問しています。そして、どのような影響があったかについて詳しくヒアリングするために、「患者の感じ方やその度合いを聞く表現」が質問にちりばめられています。
しかし、「感じ方の度合いや受け取り方」は国や文化、人によって様々です。
そのため、アンケートを各地域の表現や文化的背景をしっかりと把握した上で翻訳する必要があります、それにより、正確かつ透明性のあるサービスを患者に提供することができます。これは、エンゲージメントを高めるうえではとても重要になります。 また、これは企業が手に入れるデータの質に直結します。
企業がこのような複雑な翻訳を複数の言語にわたり対応することは、とても煩雑な工数が発生し難易度が高いものとなっております。
トランスパーフェクトでは、COA(臨床アウトカム評価)やPRO(患者報告アウトカム)の専門の翻訳部隊を有しています。また、6大陸100以上の都市に拠点を展開し、世界中のお客様に向けて、170以上の言語で幅広いサービスを提供しています。何十言語に渡って、各企業様のグローバルでの臨床研究データの収集をサポートしており、おかげさまで、5,000社以上のグローバル企業で採用されています。
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