【完全ガイド】海外SEO戦略を成功に導く9つの重要なステップー適切なURL構造や被リンク獲得
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目次
- 参入したい市場を明確にする
- それぞれの市場向けにキーワードの調査を行う
- ターゲット市場における競合の状況を評価する
- ニーズに合わせて適切なURL構造を選択する
- コンテンツの最適化およびローカライゼーション戦略を策定する
- hreflangアノテーションを正確に使用する(必要な場合)
- ウェブサイトに機能的かつクロールできる言語セレクタを設ける
- それぞれのターゲット市場でブランドプロモーションと被リンク獲得に取り組む
- SEOのKPIを設定し、定期的にモニタリングする
はじめに
ビジネスをグローバルに成長させるためには、海外市場でのデジタル施策が欠かせません。しかし、複数の海外市場をターゲットとし、自社ウェブサイトのグローバル展開を拡大することは、多大な労力を要する、複雑なプロセスとなります。
では、グローバルのデジタル領域で存在感を出すためには、どうすれば良いでしょうか。海外SEO戦略を策定することがこのプロセスの最初のステップとなるでしょう。優れた海外SEO戦略があることで、ターゲットとされる海外市場ごとにカスタマイズされたコンテンツを制作することができ、またユーザーが使いやすく、検索エンジンが読み取りやすいウェブサイトの構造開発をするための、チームが従うべきステップが明確になります。
このブログ記事では、海外SEO戦略の策定を成功に導く9つの重要なステップについて簡単に説明します。このブログは本トピックに関して執筆されている完全版ガイド(英語版)に基づいています。下のボタンをクリックすると、詳細な内容をお読みいただけます。
1. 参入したい市場を明確にする
検索とトラフィックの将来性が見込める海外市場を明確にしなければなりません。また、言語と国のどちらをターゲットとするかも決定する必要があります。一般的に、参入市場は自社のビジネス目標や所属する業界により既に定まっているかもしれません。それでも、自社のビジネスにとって最も高い将来性のある市場を調査し、把握することは常に有益です。「自社ビジネスの運営と活動は特定の地域に限定されているのか?」「どの市場がビジネス目標に寄与するか?」などと自問することは、利益につながる市場を明確にするうえで役立つ可能性があります。
2. それぞれの市場向けにキーワードの調査を行う
ターゲットとするそれぞれの市場で、ユーザーがどのように製品やサービスを検索するのかを知る必要があります。そうすることで、ユーザーのニーズに応える、カスタマイズされた価値のあるコンテンツの重要性も理解することができます。そのために、キーワードの調査を実施し、それぞれの海外ターゲット市場向けに用意する検索用語のリストを作成しなければなりません。
3. ターゲット市場における競合の状況を評価する
競合他社を十分に把握することは、それぞれの海外ターゲット市場で自社が戦う相手を知るだけでなく、競合他社に対抗する戦略を考えるにあたって、自社の強みと弱みが何かを理解することにもつながります。市場勢力図を理解することは、ドメイン構造やURLのアプローチに関する意思決定を行う際に役立つ場合もあります。さらに、競合他社のコンテンツやバックリンクのプロフィールを分析すれば、多くのインサイトが得られます。そして、海外SEO戦略を設計する際に有益な情報となるでしょう。
4. ニーズに合わせて適切なURL構造を選択する
ドメインやURLの構造に関しては複数の選択肢(ccTLD、gTLDとサブフォルダ、サブドメインなど)があり、それぞれに長所と短所があります。自社のウェブサイトに適したドメイン構造を選ぶために、それぞれの海外市場で競合の状況を評価し、どのようなドメイン構造が検索者に好まれているかを明確にすることは極めて重要です。さらに、それぞれのソリューションの実際の価値と費用対効果を常に考慮しなければなりません。予算とリソースに応じて現実的に判断する必要が生じる部分です。
5. コンテンツの最適化およびローカライゼーション戦略を策定する
質の高いキーワード調査が、効果的なコンテンツ最適化戦略の基礎となります。それぞれの海外ターゲット市場で関心の高いトピックや領域を明確にし、その情報に基づいて、コンテンツ戦略や優先事項を更新することができます。それぞれのターゲット市場向けのキーワードは、ユーザーの意図ごとにカテゴライズされ、キーワードの関係性に基づいてグループ化されなければなりません。これにより、コンテンツが制作、最適化されたときに、適切なウェブサイトのセクションがキーワード(キーワードの各グループ)にマッピングされやすくなります。このプロセスに従うことで、マーケティングファネルの各段階で、適切なコンテンツが必ずユーザーに届くようにすることができます。ネイティブのコピーライターが、市場の文化的な特徴を考慮してコンテンツを制作することは極めて重要です。
6. hreflangアノテーションを正確に使用する(必要な場合)
検索エンジンがターゲットユーザーを理解できるようにするため、正しく設計することが成功に不可欠です。hreflangアノテーションは、どの市場をターゲットとしているかをGoogleに知らせ、ウェブサイトの重複コンテンツの問題を防ぐため(重複による検索順位への影響)、この取り組みの重要な要素です。また、異なる言語間、異なる市場で利用される同じ言語間(例:南米スペイン語)の明確な関連性を確立するうえで役立てられます。hreflangアノテーションが正しく導入されており、問題がないことを必ず定期的に確認することは、海外SEO戦略の重要な部分です。
7. ウェブサイトに機能的かつクロールできる言語セレクタを設ける
視覚的でユーザーが使いやすく、クロールできる言語セレクタは、グローバルなウェブサイトの重要な要素です。言語セレクタで、ユーザーが必要に応じてある言語から別の言語バージョンに切り替えられるようにすることで、優れたユーザー体験を実現できるようになります。さらに、コンテンツの異なる言語バージョンをクロスリンクすることで、これらのページがどのように相互に関連しているかを検索エンジンに伝える強いシグナルを提示できます。また、ウェブサイトはより効率的にクロールされ、インデックス化されるようになります。
8. それぞれのターゲット市場でブランドプロモーションと被リンク獲得に取り組む
新しい市場に参入するには、ブランドプロモーションに多大な労力を注ぎ、ブランド認知度を高める必要があります。このような活動には、継続的な戦略の取り組みが必要であり、SEOはこの部分で有料広告やSNSマーケティングと連携します。SEOに関しては、On-SERP(検索結果の最初のページを最大限に最適化する対策)で可視性を向上し、被リンクを獲得することで、ブランド認知度の向上を達成できます。ナレッジグラフ、強調スニペット、「他のユーザーも行った質問」ボックスなどのさまざまなSERP(検索エンジン結果ページ)の要素の獲得は、SERPにおけるプレゼンスを高め、ブランド認知度を向上させ、ユーザーの信頼を得ることにつながります。被リンクに関しては、インターネットでコンテンツが発見され、オーソリティ(権威性)が確立されるようにするために、参照元のリンクがいかに重要であるかがよく知られています。さらに、ローカル検索と関連性の高い参照元のリンクで、ウェブサイトに質の高いトラフィックを呼び込むことができます。
9. SEOのKPIを設定し、定期的にモニタリングする
モニタリングは、複数のターゲット市場に関して自社の立ち位置を理解するだけでなく、修正可能な問題点を改善する機会となります。それぞれのターゲット市場で追跡するKPIを設定することは、モニタニングプロセスの最初のステップです。これには、可視性、ランキングの順位、クリックスルー率、ユーザーエンゲージメント指標などが含まれる場合があります。KPIの定期的なモニタリングは、パターンや季節的なトレンド、問題点や機会を明確にすることにつながります。このデータは、継続的にパフォーマンスを改善するためにどのように行動するかといった重要な判断をするうえで活用できます。
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海外SEO戦略を策定する方法に関する入門ガイドとして、このブログ記事をお役立ていただければ幸いです。このブログ記事は、本トピックに関して執筆されている完全版ガイド(英語版)の要約バージョンです。海外SEO戦略に取り組むマーケターのガイドとして、ぜひご活用ください。このトピックについて理解を深めたい方は、こちらの完全版ガイドをぜひご覧ください。※英語のコンテンツです。
■WebCertain(ウェブサーテン)とは
2003年創立され、イギリス本社を置く海外向けデジタルーケティング会社。トランスパーフェクトは、2021年にWebCertain(ウェブサーテン)を買収し、ファミリーとして迎え入れました。
SEO、SEM、 SNS、コンテンツ制作など、海外市場向けデジタルマーケティングを主要サービスとし、トランスパーフェクト社のデジタルマーケティング部門のTPTデジタルと協力し、翻訳だけでなくデジタルの側面で、世界各地の市場をターゲットとするグローバル企業の海外展開の力添えに励んでいます。