VOD?SVOD?OTT?エンターテイメント業界で知っておくべき用語
VOD、SVOD、OTTなどの言葉に聞きなじみのない方もいるのではないでしょうか?メディア&エンターテイメント業界の拡大に伴い、略語の数も増えています。
業界で広く使われている略語でも、一般の人々は理解できないかもしれません。エンターテイメント業界で知っておくべき用語について解説します。
OTT(オーバーザトップ)
オーバーザトップ(OTT)は、インターネットで配信される映画やテレビのコンテンツ全般を指す用語です。「ケーブルテレビの契約を解除し、コンテンツを視聴する方法」と考えることもできます。OTTコンテンツによって、視聴者は見たいものを、いつでもどこからでも視聴できるようになっています。
消費者のコンテンツ視聴は、従来のケーブルテレビ放送のみに縛られなくなっています。OTTコンテンツは、ほぼどこからでもアクセス可能です。お気に入りの90年代のコメディを午前3時に視聴することもできます。これこそ、OTTコンテンツの人気が爆発的に急上昇している理由です。従来のテレビや衛星放送の視聴は、2015年には76%でしたが、2021年には56%まで減少しています。
VOD(ビデオオンデマンド)
OTTの元祖とも呼ぶべき存在がVOD(ビデオオンデマンド)です。このサービスによって、視聴者は自分の好きな時間にコンテンツを視聴できるようになっています。兄弟でテレビのリモコンを奪い合って番組のチャンネルをオンにするようなことはなくなりました。VODでいつでもコンテンツを視聴できます。
VODという言葉を知らなくても、私たちの多くは何らかのVODサービスを利用しているでしょう。実際、米国でVODの利用率は80%に達しています。
VODは、ケーブルテレビの契約解除を促す大きな要因となっていました。米国人の77%が、従来のケーブルテレビよりも、VODサービスの柔軟性やサービスに満足していると回答しています。
SVOD(サブスクリプション型ビデオオンデマンド)
サブスクリプション型ビデオオンデマンド(SVOD)は、VODの一種です。SVODでは、コンテンツにアクセスするためにサブスクリプションパッケージへのログインが必要です。このようなタイプのコンテンツの例として、以下のようなサービスが挙げられます。
- Netflix
- Hulu
- Disney+
- Prime Video
- HBO MAX
2021年末までに、SVODサブスクリプションの登録金額は709億ドルに達しました。また、登録者数も、2026年末までに4億9100万人増加するという予測もあります。
AVOD(広告付きビデオオンデマンド)
VODのもうひとつの形態は、広告付きビデオオンデマンド(AVOD)です。ストリーミングコンテンツを無料で視聴できますが、途中で広告が入るモデルです。
AVODには大きく分けて2つのタイプがあります。例えばYouTubeの場合、すべてのコンテンツを無料で視聴できます。ただし、コンテンツの配信者次第で、スキップできない広告を視聴しなければなりません。
もうひとつは「フリーミアム」のようなサービスで、NBC UniversalのPeacockプラットフォームが代表例です。2021年1月、米国の大人気番組The OfficeがPeacockアプリ限定で配信されました。ユーザーは最初の2シーズンを無料で(広告付きで)視聴できますが、シーズン3〜9の視聴は有料となり、AVODからSVODに切り替わります。
代表的なAVODサービスには、他にも以下が挙げられます。
- Roku Channel
- IMDb TV
- Crackle
- Vudu
TVOD(トランザクショナルビデオオンデマンド)
トランザクショナルビデオオンデマンド(TVOD)はVODの一形態ですが、ニッチなイベントにフォーカスしたユニークなサービスです。
TVODのサインアップは無料ですが、ユーザーが視聴するコンテンツに基づいて料金が発生します。例えば、ペイパービューでフットボールの試合を視聴することもTVODの一種です。2021年のペイパービューのサービスの総売上は93億ドルに到達すると予測されています。TVODのサービスには、以下が挙げられます。
- iTunes Store
- Sky Sports Box Office
- Google Play
- Vimeo
OTTとVODのコンテンツ
上記のサービスのいずれかを利用するOTTコンテンツへのアクセスは、世界的に増大傾向にあります。2021年から2025年までの間に、市場規模は3146億5000万ドル成長すると予測されています。
消費者がいつでも自由にアクセスできるコンテンツが拡大する中で、メディアコンテンツに対する需要も拡大し、世界中で制作されるコンテンツの量も増大の一途をたどっています。
制作者は常に新たなコンテンツを模索しています。Netflixの大人気シリーズ『イカゲーム』などが好例です。韓国発のこのドラマシリーズは、新たな市場向けに異なる目的が設定され、VODサービスを通じて配信されました。
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