テックカンファレンスの動画コンテンツ戦略を改善するには
何百人、何千人、あるいは何万人もの人々が1つの場所に集まっていたのを思い出してください。
新たなアプリケーションのリリースや最新のイノベーション、あるいは素晴らしい新製品のリリースでも、このような形のイベントを楽しめていたのは遠い昔のことのように感じられます。
コロナ禍で、対面のコンファレンスは突然中止され、このような大規模な集会はオンラインイベントへと移行しました。
ワクチン接種が進み、制限が徐々に解除されるようになる中、こうしたオンラインコンファレンスはハイブリッドモデルへと変容しつつあります。オンラインのエクスペリエンスと現地参加の形態を並行して実現するモデルです。
そして、このような新しいモデルは当面続くと考えられます。
ハイブリッド型イベントを開催する
ハイブリッド型カンファレンスへの移行に伴い、動画はすべての参加者とコミュニケーションを取るための最も一般的な形式となっています。これにより、企業は、これまで移動時間や費用を理由に参加できていなかったグローバルな視聴者にアピールできるようになりました。
オンラインカンファレンスで活用される動画は、ハリウッド並みのクオリティで配信されるテクノロジー企業経営トップの基調講演から、パワーユーザーのトレーニング、セッション、業界エキスパートとの質疑応答が可能なライブインタラクションまで広範に及びます。
すべてのタイムゾーンのグローバルなユーザーや消費者が、Netflixのようなオンデマンド環境で、ライブまたはオフラインで視聴できるようになりました。オンラインの参加者は、気になるトピックを自由に切り替えたり、自宅でも、オフィスでも、今日では多くの場合、自宅のオフィスからでも、快適に一時停止、再生、巻き戻しなどを行うことができます。
動画制作の課題
オンラインカンファレンスの制作における課題のひとつは、プランニングや準備にかかる労力の大きさです。比較的短期間で、 専門性の高い動画 を数多く制作しなければなりません。
グローバルな視聴者向けに、こうした動画にキャプションや字幕を付ける作業は、さらに問題を複雑にします。特に、動画のキャプションや外国語の字幕を付ける作業を数日、場合によっては数時間で完了させるケースが多くあるためです。
例えば、90分間の基調講演を48時間以内に多言語に翻訳しなければならない場合、適切なツールがなければほぼ不可能です。
また、 特に ブランドのプロモーションに全面的にフォーカスしたコンファレンスの場合、 ブランドの一貫性も極めて重要です。企業は、ブランドボイス、専門用語、ブランド独自の用語などを、それぞれのターゲット市場で確実に、正確に表現する手法を見つけ出さなければなりません。ボリュームが大きくなると準備期間は短くなります。これは、多言語の場合、さらに大きな問題となります。
一貫性を保ち、効率的なワークフローを推進するためのベストなプロセスのひとつに、 クラウドベースの字幕システムを使用することが挙げられます。このシステムは、用語集管理ツールを活用し、すべてのターゲット市場で説得力のあるブランドボイスを維持できるようにします。管理の負担をさらに軽減し、タイムラインを短縮するために、こうした管理ツールを活用する統合されたプロセスを策定しましょう。
リアルタイムのクライアントレビュー
字幕が作成されれば、次に直面する課題はコンテンツレビューです。
従来、現地のオフィスで複雑なレビュープロセスを実施しなければなりませんでした。動画とバイリンガルのスプレッドシートを現地のレビュアーにメールで送る必要がありますが、これでは、実際の字幕ファイルを動画の内容に即してレビューすることはできません。
幸い、現在はこのワークフローを効率化できるオプションが用意されています。
クラウドベースの字幕プラットフォーム で、現地オフィスの担当者が字幕制作プラットフォームに直接ログインして、リアルタイムで動画を見ながら、字幕の翻訳をレビューし、プラットフォーム内で直接修正できるようになっています。
さらに先進的なプラットフォームでは、用語集の用語や、(リーディングスピードや文字数制限など)の仕様に適切に従っていないテクニカルな違反をハイライト表示することもできます。また、バージョン管理を取り入れ、動画に即したレビューを行います。字幕が画面に合わせて進み、動画と重ねて表示される消費者のエクスペリエンスを再現するのです。
クラウドベースの字幕テクノロジーを現地オフィスのレビューに活用する場合、オフラインのレビュープロセスと比較して、レビュー時間を50%以上スピードアップできます。
動画の転送と制作の可視化を確実に行う
オンラインコンファレンス用に多言語で数百件もの動画を管理する際に、何らかのプロジェクト管理ダッシュボードが必要になります。
自社の資産の制作状況を可視化できるベンダーを探しましょう。リアルタイムでアップデートされるクラウドベースのダッシュボードが望ましいでしょう。IBMのAsperaやSigniantのMedia Shuttleなどの安全なファイル転送テクノロジーが統合されていれば、大きなメリットとなります。これにより、確実に、動画を素早く安全に共有できます。
MediaNEXTがどのようにお役に立てるか
2021年にハイブリッドコンファレンスのプランニングを始めるにあたって、動画の長さや準備期間を問わず、動画に字幕やキャプションを付ける作業を現在の環境で完了させることができるでしょう。必要なのは、クラウドベースのテクノロジーを備えたローカリゼーションのパートナーです。
トランスパーフェクトでは、 MediaNEXTを開発しています。どのような長さの動画コンテンツも同じように対応できる、コンテンツに依存しないクラウドベースのプラットフォームです。自社内でゼロから設計され、次世代のメディアローカリゼーションプラットフォームという形で、ローカリゼーション業界のあらゆる側面から知見を結集させています。
MediaNEXTは、トランスパーフェクトの社内で、メディアローカリゼーションプロジェクトの管理と制作に使用されているだけでなく、プロジェクトの提出、管理、追跡、コンテクストに即したレビューなど、お客様がメディアローカリゼーションのワークフローのあらゆる局面を管理する際にも活用されています。
MediaNEXTの詳細はこちら、または medianext@transperfect.comまでメールでお問い合わせください。