動画ローカリゼーションを成功に導く5つのステップ
動画広告は、消費者がブランドを発見してから、製品やサービスの購入に至るコンバージョンを達成するための最善の方法であることをご存じでしたか。
また、2022年までに、全ウェブトラフィックの82%が動画コンテンツになると予想されています。
これは驚くべきことではありません。ブランドにとって、動画は視覚的に説得力のある方法でストーリーを伝えられるため、ターゲットオーディエンスとつながるうえで最も効果的な手段の一つです。
では、グローバル市場で動画を共有したい場合、どうすれば良いでしょうか。コンテンツを共有する、プロモーションする、あるいは資金を投じるというような簡単な話ではありません。より複雑なステップが必要になります。そしてその第一歩が、動画のローカリゼーションです。
ステップ1:コンテンツをローカライズする
動画をローカライズする動きが急拡大しています。特にブランドエンゲージメントや企業のトレーニングビデオなどで顕著です。これらの業務では、対面のインタラクションが重視されますが、コロナ禍が始まって以来、ほぼ不可能になっているためです。
英語以外の言語が支配的な市場で、高い効果を得ることを目標とするのであれば、動画のエンゲージメントは必要不可欠です。ブランドをアピールするための動画コンテンツは通常、文章による情報よりも、行動や感情を喚起することを目的としています。ローカリゼーションなしでは、英語以外の言語のネイティブスピーカーがコンテンツの本質を把握することは難しいでしょう。
ボイスオーバーや字幕は戦略的でなければなりません。ターゲット市場で主に使われている言語でアピールできるようにする必要があります。また、コンテンツ配信の手法や、市場内の選好性、期待されるコンテンツのボリューム、そしてタイムライン/予算の制約も検討する必要があります。
このステップでコンテンツを確定する必要があります。シームレスで一貫性のある現地言語のエクスペリエンスを創出する必要があることも意識しておきましょう。
ステップ2:デジタル戦略を最適化する
ターゲットとなる視聴者の関心をどのように引きつけるかを判断する手段はブランドごとに異なりますが、デジタルはその大きな要素となります。これには、ウェブサイト、モバイル体験、デジタル広告、その他のあらゆるオンラインエンゲージメントモデルが含まれます。
デジタル戦略を持つことは、自国の言語でも同じように重要です。他の言語の市場に参入しようとする際には、必ずエントリーポイントをローカライズし、現地の言語で専用のSEO、SEM戦略を採用するとともに、現地の市場のコンテンツを収集、整理(キュレート)して、ターゲット顧客に直接語りかけましょう。
顧客に合わせた翻訳のアプローチが採用されなければ、的外れになり、最悪の場合は不快感を与えるリスクもあります。
ターゲットとなる視聴者のタッチポイントを検討することも同様に重要です。ターゲット層が最もアクセスしているメディアや、自社のROIを最も生み出している場について考慮します。視聴者のタッチポイントに関するアナリティクスを活用することで、最もインパクトの大きい資産に投資をシフトできるようになります。
ステップ3:ソーシャルコミュニティを醸成し、キュレートする
オンラインコンテンツを持つことと、検索可能な状態にする(そして、検索で見つかるようにする)ことは全く別の話です。市場内で十分にブランドのプレゼンスを確立しており、ローカリゼーションの妥当性を証明できる場合、効果的なソーシャルコミュニティ戦略を持つことが重要になります。人々が何を話題にしているか、業界におけるより大規模なソーシャルコミュニティは、他の言語でどのような状況にあるかを検討しましょう。
将来について決定を下すことを考える際に、コンテンツに関するトレンド、そしてグローバルなオーディエンスの間でそれがどのように変化しているかを検討するべきです。効果的なソーシャルリスニングを実践しているブランドは、問題が生じる前に認識し、組織にポジティブな影響を与えられるビジネス上の判断をプロアクティブに行う傾向が高くなっています。
ステップ4:ローカライズされたカスタマーサポートを提供する
あなたは英語のネイティブスピーカーであり、購入時にトラブルに見舞われ、異なる言語や片言の英語でメールの返信が届いたという状況を想像してみましょう。電話の方がコミュニケーションがうまくいくかもしれないと考えて電話をかけても、英語のネイティブスピーカーと話ができるようになるまで30分待たされます。早く解決するためにチャットボット機能を使用すると、人工知能(AI)はあなたの要望を理解できません。
一方向のエクスペリエンスのローカライズを効果的に行うだけでは不十分であり、ターゲットオーディエンスとの双方向のやり取りについても検討することが重要です。
人工知能(AI)用のトレーニング可能なニューラル機械翻訳(MT)エンジンを活用する一方で、対象分野を専門とするネイティブスピーカーがカスタマーサポートを支援することも必要不可欠です。
ステップ5:成功を定義する
考慮するべき側面はほかにも数多くあります。例えば、対象国において製品に関する規制がないこと、契約条件が妥当であることを確認します。
非英語圏の消費者をどのように自社の目標に適合させるかについての戦略的なビジョンを持つことは、現地の言語で成功を収めるうえで極めて重要です。ブランドのカスタマーエクスペリエンスは直線的ではありません。消費者は自分に適していると考えれば、プラットフォームを横断的に利用し、エクスペリエンスを収集、整理して、素早く意見を発信します。
ターゲットとなる視聴者と現地言語でつながることができれば、部門と組織全体の両方のROIに直接影響をもたらすでしょう。ブランドの目標を定義し、関係するタッチポイントをマッピングし、具体的な多言語戦略を持つことで、長期的かつ持続可能な成功を実現できるようになります。
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